田伝むしの農作業

農薬不使用ササニシキができるまで【除草作業-①機械除草】

田植えが終わると、農薬不使用ササニシキ栽培の大仕事である除草作業の始まりです。

第1回目の除草は稲が根付いたのを確認してから田植え後1週間以内に行い、6月いっぱいの約1カ月間機械での除草が続きます。
除草作業は草の芽が動き始めたばかりの初期に行うと、草の芽を浮かせたり土に練り込ませたりして草を減らすことができるので早め早めに行うと効果があります。
また、田んぼの土をかき混ぜて水を濁らせることも草を抑えるのに重要なことと言われています。ですので、目に見える草が無くても除草機をかける場合もあります。

田伝むしでは時期や草の種類に合わせて数種類の除草機を使い分けています。
写真の除草機は石井製作所のもので、条間に生えている初期の小さな草を浮かせたり練り込ませる機械です。ちなみに条間とは、田植え機で植えた縦の列の間です。
田植え後1週間もすると稲と稲の間にヒエやコナギという草が生えてくるので、これらが根を張る前の小さな時に除草機をかけます。
下の写真の稲より小さな植物がヒエです。

除草機の地面と接するところには風車のような羽根や鳥かごのようなドラムがついていて、これでかき混ぜられたりからみ取られたりして草を減らします。
除草機には動力が付いていますがなかなかの重さで、稲をつぶさないように進むため、また地面と除草機の位置をちょうど良く保つために操作するには体力が必要です。
1日中この除草機を押して田んぼの中を歩く日もあり、除草作業の初めのうちは体に辛い作業です。それでも、続けていくうちに徐々に体も慣れてきて、だんだん田んぼの中を歩いているのが気持ちよくなってきます。

だいたい1週間間隔くらいで全ての田んぼに2,3回ほど除草機をかけると初期除草は終わりです。
7月に入ってくると草が大きくなって除草機が効かなくなってきますし、除草機では取りきれない稲と稲の株間の草を取っていかなければいけません。次は手取り除草です。

2017-02-06 | Posted in 田伝むしの農作業No Comments » 

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