田伝むしの農作業

農薬不使用ササニシキができるまで【播種(種まき)】

浸種&催芽で種籾の芽が一斉に揃って出てくる準備ができたら、いよいよ播種(種まき)を行います。
播種の作業でも農薬・化学肥料は一切使用しません。

用意するものは「種籾」「苗箱」「床土・覆土」、そして一連の種まき作業を行う機械「播種機」です。

苗箱は縦30cm横60cm高さ3cmほどの板そばを入れる容器のようなもので、これを使って育苗(いくびょう)します。
播種機にセットした苗箱はベルトにのって運ばれ、順番に床土⇒水⇒種籾⇒覆土が入って1枚分が完成です。

11127492_443362415823489_2969733285012953162_o 床土は一番下に敷かれる土で、この中に肥料を混ぜて苗が成長する時の栄養分とします。
田伝むしでは、特別栽培米・ピロール農法米・生体エネルギー農法米(いずれも農薬・化学肥料不使用ササニシキ)のために
有機栽培でも使用可能な有機アグレットと呼ばれる有機質肥料を混ぜています。
無肥料自然栽培米ササニシキでは田んぼから取ってきた土で作った自家製の床土を可能な限り使い、
みやこがねもちはIFOAM認証という有機JAS規格よりも基準が高い認証のために全ての苗で自家製の田んぼ土の床土・覆土を使用します。

10604564_443362355823495_9116405551707928566_o 機械化が進んだ農作業の中でも播種は人手が必要な作業です。
苗箱をセットする人、種籾や覆土を補充する人、完成した苗箱を運ぶ人、そして苗箱をハウスに並べる人たちです。
この時期には農作業の助っ人に来ていただいて皆で作業をしています。

11092823_443362569156807_6157279117240222800_o ハウスに苗箱を並べる作業も大変です。春と言えどハウスの中は30℃近い温度になりますし、
その中で何百枚もの苗箱を並べるためにスクワットのような動きを繰り返します。
一人だけに負担がかからないようにチームワーク良く動いて、適度に休憩を取ることが大事です。

種をまいてから芽が出るまでの時間は毎年ハラハラドキドキします。
無事に芽を出してくれるだろうか、元気に育ってくれるだろうか、そんなことを思いながら落ち着かない時間を過ごすのです。
そして芽が出てきたときには何とも言えない嬉しさ愛おしさがこみ上げてきます。

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2017-01-17 | Posted in 田伝むしの農作業No Comments » 

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