農園便り

無農薬と農薬不使用

田伝むしでは栽培方法の表現として「農薬不使用」を使っています。農作業のどの工程でも、春夏秋冬のどの時期でも一切農薬を使用していません。化学肥料に関しても同じく一切使用していません。私たちは一切使っていないので「農薬・化学肥料不使用」なのです。

14570741_654852441341151_4200561251934273104_o 「無農薬」と言うと短くて分かりやすくて使いやすい表現なのですが、周りの農家さんで農薬を使っている場合や用水を共有している場合は「無=ゼロ」を本当に実現できるかというと厳しい田んぼもあり、販売するときに誤解を与えないために無農薬という表現は避けるようになっています。ただし、他の農地からの農薬の混入が無い場所や全て湧き水を使っているなど、自信を持って保証できる場合は無農薬を表現しても構いません。

私たちの田んぼに隣接する他の農家さんの田んぼでも除草剤を使っていたり、斑点米カメムシの防除薬剤をラジコンヘリコプターで散布したりしています。その場合の対策として、畦道に穴が空いていないか頻繁に見回りをしていますし、ラジコンヘリでの散布では農薬不使用の田んぼに農薬が混入しないように10m離れて散布することが決められています。
田伝むしのお米は収穫後に残留農薬検査を行い、全ての検査項目で不検出という結果が出ていますので、食べる際は玄米でも安心して召し上がっていただけます。

農薬や化学肥料を使用しない生産方法の認定として有機JAS規格というものがあります。この認定を受けたものだけが有機JASマークを表示して有機農産物として販売できます。農薬・化学肥料一切不使用でもこの認定を受けなければ有機栽培のお米ということはできません。

田伝むしでも一部のササニシキの田んぼで有機JAS認証を取得し、みやこがねもちの田んぼでは有機JAS規格よりも基準が厳しいIFOAM認証を取っています。こういった認定で一番注意することが使用禁止資材(農薬や肥料)の混入やそれらによる汚染です。

そのため認証を取る田んぼでは別刈りというものを行う場合があります。隣接する田んぼが農薬や化学肥料を使用する栽培方法だった場合、農薬などの影響を可能な限り除くためにその田んぼと接する場所2~4mを緩衝地帯とし、その緩衝地帯よりも内側を有機栽培の稲・お米とするものです。こうすることで農薬や化学肥料の影響が極めて少ないことが認められ、有機栽培の認定を受けることができます。

田伝むしのササニシキとみやこがねもちは農薬・化学肥料一切不使用で、栽培管理でより安全を確保できるように励んでいます。安心してお召し上がりください。

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2017-01-24 | Posted in 農園便りNo Comments » 

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